もくず蟹 / 上海ガニとは近縁の高級珍味 / 初冬の子持ちが珍重されるよ / 種名は”japonica”
おいしんぼ富山編でも紹介された郷土の味覚。
県内では、「もくずがに」の人気が無いためかあまり見かけることはありませんが近縁種の上海ガニは高級食材として有名で大量に輸入されています。
但し上海ガニは2006年に特定外来種に指定されましたので生きたままでの輸入は出来ないそうです。
//www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/r_shanghai.pdf (環境省)
毛が多いモズクガニは、爪の殆どが毛で覆われているために「手袋がに」Mitten crab との英名が付いています。
今の時期に産卵のために海に下りてきますので、県内の河口や漁港の湾内で見かけることが出来ます。
カニ味噌と呼ばれる中腸腺の黄色い部分が美味で、メスの内子も珍味です。
加熱すると綺麗な赤色になるため、茹でたり蒸したりして食べるのが一般的です。
殻が固く筋肉部分の身が少ないので、殻ごと潰して食べる「つがに汁」という高知県の郷土料理があり、試してみたところ非常に美味しいです。
好みでネギ等の薬味を添えて食べます。
モズクガニの雌雄
2017年10月23日